わら一本の革命 自然農法

 この本の著者である福岡正信氏が残した哲学とそれに基づく自然農法は、私たちにとって大きな遺産だと思います。
 私がこの本を読んだのは、今から十年ほど前のことですが、考え方やものの見方について大きな影響を受けました。

 人間のしていることは一切が無用であり、徒労でしかないという考え方は、一見突拍子もないようにも思えますが、福岡氏はそれが本当に正しいのかどうかということを、自然農法を実践することで証明しています。
 実際、耕さず、肥料も農薬も使わず、雑草も取らないで、立派な米や野菜が作れるのだということを証明されています。

 これだけ物や情報が増えた現代において、一切無用の哲学というのは注目すべきものだと思いますが、それ以上に自然農法はこの先の日本にとって非常に価値のあるものになると思われます。

 食糧自給率が著しく低い日本は、輸入が止まれば食糧危機に陥るのは必死で、その危機は日に日に現実味を帯びてきています。
 温暖化や自然破壊の影響による農作物の不作や、新興国の食糧の需要増加、穀物のバイオエタノール化など、日本が今までのように輸入を続けられない要因が大きくなりつつあります。

 今後、日本が食糧自給率を最低でも70%以上に回復せざるを得ない状況に陥る可能は非常に高く、そのとき自然農法は大きな力を発揮するでしょう。
 なぜなら、現行農法というのは、農薬や化学肥料に頼った技術であり、その農薬や化学肥料は石油によって作られているからです。

 もし輸入が止まり、石油がなくなれば、米の生産性は著しく落ちます。ですが、自然農法なら農薬も化学肥料も使わないため、石油がなくても米の生産性は落ちないのです。

 今、日本では農業が見直され、注目を集めつつありますが、自然農法もまた、大きな注目を集めるときが来ているのではないでしょうか。

自然農法 わら一本の革命

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